他力本願
2007年 09月 30日
以前、カウンセラーの先生と飲んでいるときに、カウンセラーとクライエントの相性の話になった。
「猿夫君は、カウンセラーとクライエントの相性ってどのくらいだと思う?」
「う~ん・・8割くらいですか?」
「ううん・・実は5割くらいよ」
僕はこの割合の低さに驚いたのだが、まぁ、カウンセラーっていうのも人間である訳だから、合う合わないとか好き嫌いとかは、やっぱり多分に影響するのだと思う。それを笑顔と努力でカバーしている訳か・・そのとき先生は、こんな話もされていた。
大学受験に失敗したある学生が、それをキッカケに重度の過敏性腸症候群になってしまい、3年間カウンセリングを受けながら通院していたが全く良くならず、別の先生を紹介されて通ったところ、薬も使わずに1ヶ月程度で完治してしまった、という内容だった。
完治させた先生は、その学生の症状と悩みをひたすら聴いた後で、
「そうか・・君の身体の中には怪物が居るな・・私が知る限り・・そいつはゲリリンという怪物だっ!」
という話を大真面目な顔でし出したそうだ(細かいところはちょっと違うかも・・)。
学生は呆れてモノも言えず帰ろうとしたところ、先生はゲリリンの特徴や性格を語り出し、「一緒にその怪物を退治するための計画を立てようっ!」と迫って来た。既に呆れ果てて半笑いになっていた学生も、「どうせ治らないんだし・・この変なオヤジの話にちょっと付き合ってやるか」みたいな気持ちで話を合わせていたところ、段々とその気になって来て、先生の編み出した方法を日々実践したところ、劇的に完治したというのだ。
飲みながら聞いたその話が、僕の頭の中に強烈に残った。
ある意味でこれは相性が良かったのかも知れない・・いや、悪かったのか・・ゲリリン先生が天才だったのか・・
それから何日かして、自分の周りの人間関係を考えた。家族、友人、会社、その他・・相性が良い人と悪い人。
「どうなんだろう?俺は8~9割くらいかなぁ?」
そう考えながら、嫌いな人1~2割の顔と、その人を嫌いになった理由を思い浮かべた。
思い返せば、きっかけや理由は何だかどうでも良いことばかりだった。小さなことが複雑に絡み合ってこんがらがって来て、やがて大きな真っ黒い毛玉になって・・重くて嫌になって、そのまま放置・・みたいな。
その後、身近な人にこの話をして尋ねてみると、多くの人は僕と同じように、「8割位は・・まぁ・・好きかな」とか「8割位は・・嫌いとかは無いかな」という感じだった。
で・・それから僕は再び考えた。
先生が仰っていたように、本来人の好き嫌いってのは五分五分なのに、実生活では多くの人がそれを3割ほどアップさせ8割まで向上させている。これって努力なのか?・・だとしたらそれって凄いことなのかも・・努力で3割程度の人を嫌いにならない人間っていうイキモノが何だか凄いかも・・と。
まぁ・・それからは、人間の可能性を信じつつ(?)少し大らかな気持ちになって、苦手と思われる人とも接してみたのだが・・
「やっぱり・・コイツ・・ムカつくわぁ・・(*`Д´)」
という感情はどうにもならず・・その人と別れた後に、ウダウダとした自己嫌悪に陥りつつ、
「アイツが・・もうちょっと歩み寄れば・・そうすりゃ3割と3割が重なって・・お釣りまで来て・・みんな幸せなのにっ!」
と、他力本願とも思える訳の分からない妄想が浮かんできたりするのであった。
by gauche3 | 2007-09-30 23:48 | ひとりごと | Trackback(1) | Comments(14)


